1965-03-27 第48回国会 衆議院 外務委員会 第10号
たとえば、いわゆる国防ライン、平和ラインの考えを、一九五〇年九月二十六日の韓国のわが国に対する抗議書、あるいは一九五三年二月二十一日の大邦丸事件に関する声明、あるいは一九五三年二月二十四日韓国の内務長官の談話、あるいは一九五四年四月十四日わが国の外務省あての韓国代表部の口上書、全部これは平和ラインとしての性格を明確に出しております。知らないということはどういうことでしょう。
たとえば、いわゆる国防ライン、平和ラインの考えを、一九五〇年九月二十六日の韓国のわが国に対する抗議書、あるいは一九五三年二月二十一日の大邦丸事件に関する声明、あるいは一九五三年二月二十四日韓国の内務長官の談話、あるいは一九五四年四月十四日わが国の外務省あての韓国代表部の口上書、全部これは平和ラインとしての性格を明確に出しております。知らないということはどういうことでしょう。
しかも例の大邦丸事件が起りまして、漁撈長が射殺された事件を巻き起しておるのでございます。また、鳩山総理大臣が就任早々に外交方針を明らかにされまして、ソ連圏とも友好関係を結びたいとの発言がありまするや、数日にして拿捕抑留が盛んとなるのであります。はなはだ遺憾でありまするが、事実はさようでございます。
また先ほどの御質問にもどりまして、補足して申し上げますが、二十六人の人間がやられた、こう言っていますが、一九五三年の二月四日には、御承知の通り第一大邦丸という船が向うの砲に当りまして、頭蓋骨に命中して即死いたしております。これが最初の事件でございます。
漁船の拿捕、抑留の数はおびただしいものに上っておりますが、中には二十八年二月に、第一、第二大邦丸を襲撃いたしまして漁掛長を射殺する等の暴挙をあえていたしているのであります。さらにまた、日本の領土であります竹島を武力をもって占拠いたしまして、日本の漁船の接近あるいは日本の巡視船等の接近も、これを銃撃あるいは砲撃によってはばむといったような暴挙を続けて参りました。
殊に朝鮮の鮮魚の輸入の問題でございますが、これは昨年は或る程度許可をされておつたのてありますが、今日の大邦丸事件以来漁船の拿捕の問題等にからみまして感情的にこれは輸入すべきでないというような船が立てられておつたのでございます。
○赤路委員 次長からは逆に意見をちようだいしたいというようなことを言われたようでありますが、この件に関しましては、十六国会の当時から問題になつておるので、当時第二大邦丸事件が起りましたときも、私どもの方からは強力なる措置をとらなければいけないということを、たしか水産委員会でも申し上げたつもりなのであります。われわれが言う強力なる意見というのは、それは経済的に向うへ大きく打撃を与えなければいけない。
併しながら、不法なる李承晩ラインに対しましては飽くまでもこれを容認せず、日本漁船は操業を継続しつつあつたのでありますが、韓国政府の不法行為はますます募りまして、本年二月四日に至り、日本漁船二隻に対し銃撃を加えてこれを拿捕し、而もその乗組員を射殺したるいわゆる第二大邦丸事件を惹起いたしまして、日本国民の憤激を買つたことは、なお諸君の記憶に新たなところであります。
○白浜委員 外務大臣は、中村委員の質問に対して、自分が出て行つて事足りるなればいいじやないか、やろうじやないか、あるいはまた今のところ反響もわからないというふうなことを仰せになつたのでございますが、今日まで数回にわたりまして日韓会談もありますし、なおまた本年初めにあの不祥事件であるところの大邦丸の事件以来、漁船の李ラインについて問題はつぶさに御承知のことと思うのでございますが、その間における情報なども
どうか国会並びに政府に強くお願いをするのでありますが、二月の大邦丸、これは船員がやられて、船はすぐ返してくれましたが、太平丸はいまだに返つて来ない。その時分にはクラーク・ラインがあつたのでありますが、今回のできことは、もうクラーク・ラインというものは一時停止した状態にあるのであります。
大邦丸が射撃をされた事件についても、まあ口上書ですか、抗議書ですか知りませんが、そういうもので交渉して来たが、これもまだどうもうまく行かない。竹島の問題もうまく行かない。
○松浦清一君 李承晩ラインの公表があつたのは昨年の一月十八日で、大邦丸事件の起つたのが昨年の二月四日、竹島で海上保安庁の巡視船が射撃を受けたのが今年の七月十二日と、こう三回も連続して韓国側から非常に屈辱的な攻勢を受けているわけですが、日本が独立をして、アメリカとの間の外交折衝というものは頻りに行われておつて、韓国のこの屈辱的な攻勢に対する外交というものが非常に手ぬるに緩慢に行われているという気がするのですが
大邦丸事件も半年もかかつてどうにもならん。竹島問題も三月もかかつてどうにもならんというような状態に置かれておるようだ。今度のような問題が起つて来たのは、一遍日本に対して強腰でやつてみて、日本の態度をじつと見ておつて、李承晩ラインで大したことない、大邦丸事件を起しても大したことない、竹島問題を起して見ても大したことない、こういうような、言い換えます。
大邦丸事件が昨年の七月に起つて、それ以来数回口上書か何か知りませんが、文書による抗議をやつておる。それから今年の七月ですか、今年の七月の十二日に竹島の周辺で、保安庁の船が韓国の警備兵様のものから射撃を受けたと、そういう事件が起つている。これに対しても口上書のような書類を向うに送り届けただけで、我々から見ていると積極的に外交交渉が行われたという跡が一つも見えないわけなんです。
この李承晩ラインそのものについては二回、又は大邦丸事件、いろいろな事件に関連いたしましても数回この問題を取上げまして、それが不当であることを指摘して、これが撤廃方を迫つておつたわけであります。
○秋山俊一郎君 私の発言中に竹島と申しましたが、あれは第一、第二大邦丸の場合の私の質問でありましたことを訂正いたします。
先般第一大邦丸の拿捕事件と漁撈長の射殺事件がありまして、当時政府は韓国政府に対して厳重な抗議を申し込まれたと承つておるのでありますが、この事件は日本の水産界、漁業界だけの問題ではなく、国民全部が悲憤の涙をのんでおる事件であるのでありますが、その後政府の韓国政府に対する賠償あるいは交渉の経過はいかがでありますか、その結果をお伺いしたい。
○岡田(勢)委員 この大邦丸の事件だけではありませず、中共方面にも、朝鮮動乱が起つてから今日まで数十隻の漁船が拿捕されておりまして、一時は機船底びき網並びにさば漁業等が非常な脅威と不安だけでなく、大きな損害が業者に与えられたのでありますが、その物的損害並びに射殺されました者に対する精神的、物的の慰安措置等け政府はどういうふうになさつておられますか。
いずれ資料を用意して差上げますが、要するに大邦丸事件でもおわかりになりますように、おもに先方は領海侵犯というような理由をつけて来ておるのでありますが、その理由には首肯するに足るだけの根拠がないと思われるのが大部分であります。
○一松政二君 大邦丸は漁船でしよう、あれは。漁船が向うの領海を侵したとか侵さないとかというので拿捕されている。でありますから問題は違うと思います。要するに南鮮においては日本の船と南鮮の国籍の船とは差別待遇をする。そうすると、私はこういうことが考えられる。
ただ私の存じますところでは、朝鮮で日本の大邦丸が捕まつたという事件がございまして、それに関連して朝鮮に船を送つたほうがいいとか、送らないほうがいいとかいう議論は起つたことがございますが、現在のところではそういうことはないのじやないかと思います。
さつき例に引かれた、外務当局が言われておつたのも大邦丸事件からいろいろあると言うが、大邦丸というのは明らかに漁船である。だから漁船の輸出はこの法律では何ら触れていないわけです。今朝鮮で問題になつているというのは、主に輸出船にしたつて、それにしたつて、それは漁船じやないですか。
しかしながら大邦丸の事件の際にも、私は、ただ単に口先や手続だけで解決しようと思つても、相手が相手だからとうていだめであると申しておきましたが、竹島問題のごときはなおさら私は見込みがないと思う。見込みがなくて、このままうやむやに彼らが竹島を自分の支配下に入れて成功したという感じを与えますと、彼らの態度から考えまして、そのうちに対馬もよこせというようなことを言い出すのじやないか。
○岡崎国務大臣 お話の点は、実はごもつともな点が多分にあるのでありまして、われわれもじれつたいような気がいたしておるのでありますが、しかし国際紛争解決の具としては武力は使わないという憲法の大方針もありますし、また今度の問題は、とにかく明々白々なる根拠のあるものでありますから、今までの大邦丸などと違いまして、これは私は解決できる問題であると信じております。
若し又これが巡視船ではなくて、日本の漁船が、どの国からも咎められることのない公海で操業中に、本年二月の大邦丸のときのように外国漁船から射撃をされるのを、我がほうの巡視船が目撃をした場合、どのような処置をとるよう現地に対して指示をしてあるのかを併せてお伺いをいたしたいのであります。 第二に、竹島が我が国の領土であるという実証につきまして外務大臣にお伺いをいたしたいと存じます。
又大邦丸事件についてのお話がありましたが、大邦丸事件もまだ解決しておりませんときに、更にこの竹島の発砲事件等が起りましたことは、誠に残念な次第でありまするけれども、こういう問題につきましては、我が方としては主張すべきものは飽くまでも強く主張する次第でありまして、この大邦丸とか竹島の問題は、韓国側の史実に対する誤解、国際法的な見解に対する誤解から出たものでありまして、別に、政府の外交が軟弱であつたからとか
○相馬助治君 これは前の大邦丸事件とも連関を持つての問題ですけれども、そのこと自体は新らしくできたことであり、特にこの際時間を頂戴いたしまして、松浦君が政府の見解を質したいというのでありまして、是非とも御審議の上お取上げ願えたらばありがたいことであると、かように存じます。
ところが例の大邦丸事件等がございまして、一時日韓関係が非常に悪くなりましたために、貿易も杜絶するような遺憾な状態に至りました。